フロアタイルとは塩ビ素材の床材であるにも関わらず、石目調や木目調、フローリング調などを再現できるタイルです。フローリングとは異なり、あくまでイミテーションということになります。しかし、フロアタイルを活用するメリットは実にさまざまです。価格が安い割には耐久性に優れていること、デザインが豊富でインテリアを楽しめること、施工やメンテナンスが行いやすいなど、が考えられます。ただし、以下のような欠点がありますから注意を払っておきましょう。
フロアタイルの欠点として最も大きなものは、へこみに弱いことです。冒頭で述べたとおり、フロアタイルはあくまで塩ビ素材で作られたものです。フローリングのように丈夫な石材や木材で作られているわけではないため、重さに対してはたいへんデリケートです。例えば、設置していた家具を移動させた場合には、設置跡が残ることになります。
もうひとつの欠点としては、原則として遮音機能が備わっていないことが考えられます。フローリングの場合、遮音機能のついた製品が多く見られますから、階下や隣部屋に伝わる音を和らげる騒音対策を十分に行うことができます。一方、フロアタイルの場合は遮音機能が搭載された製品はほとんどありません。対策を行うのであれば、タイルの下に遮音シートを敷くといったひと工夫を行わなければなりません。
以上を踏まえますと、フロアタイルはお部屋の模様替えをあまり行わない方や、騒音対策は特に必要ないという方に有利な選択となるでしょう。