内装工事をする前に済ませておきたいことの一つに、近隣挨拶があります。
内装工事では、その内容によっては工事現場から絶え間なく騒音が出るほか、内部から外に向かってホコリやチリ、
臭いが近隣の住宅の敷地に向かって流れてくることがあり、工事が終わるまでの間、近隣の住宅で生活している人には不快な思いをさせることになります。
もし、近隣の住人がまったく知らないままの状態で工事をはじめてしまうと、
住人の間で施工業者を巻き込んだトラブルに発展し、その後ずっとしこりが残る可能性があります。
近隣挨拶は、工事によって迷惑をかけることを了承してもらい、無用な争いを避けるためにとても重要な手続きです。
内装工事実施前の近隣挨拶をする際には考えなければならないことがいくつかあります。
まず、自宅からどれくらいの範囲まで挨拶にいけば良いのかということですが、
基本的には戸建住宅なら両隣、向かい側、裏側の住宅十数軒、マンションであれば両隣と上下階の同じ位置にある部屋とその両隣の8箇所に挨拶に行けば十分です。
実際の挨拶まわりは、工事のスケジュールが決まり次第、遅くても工事開始の1週間ほど前までに、
住人が帰宅しているタイミングで、施主と工事の責任者で一緒にまわると良いです。
住人が在宅していることが多い土日や休日に挨拶まわりをするようにすれば、一度に終わらせられるでしょう。
挨拶では、工事の予定を口頭で住人に伝えるだけでなく、スケジュールを記載した紙と手土産を用意し、訪問したときに渡しましょう。